大学院(人文社会科学研究科博士課程)

博士後期課程

概要

本専攻は平成18年に設置され、平成21年3月に本学最初の人文社会系領域を専門とする博士が誕生しました。本専攻の教育カリキュラムは、人文社会科学研究科博士前期課程(修士課程)の3つの専攻から、琉球(沖縄)・比較をキーワードに特色ある分野を精選して作られています。

「世界の中の琉球・沖縄」の観点から歴史学、文学、人類学、考古学、社会学、言語学、政治学、経済学などに関する学問領域を中心に、琉球・沖縄と世界の関係地域をつなぐ具体的な課題について国内はもちろん世界における研究状況を視野に入れた教育・研究を行います。

定員

4名

アドミッションポリシー

比較地域文化専攻は、従来型の研究者の養成のみを目指すのではなく、高度専門職業人養成を基本とする専攻です。学問的理論と実践的課題の調和を図り、高度の理論と実践的能力を兼ね備えた人材の養成することが目的です。

この目的のために、留学生、社会人を含め、本専攻の学生には高度の専門的知識に加え、下に示したような、高度の調査能力、分析研究能力、応用能力等、総合的な能力が求められます。

  • 地域の現実的・実践的課題を学問的理論の応用によって解析し、解決の方法を導き出していく能力。
  • 特定の分野の専門家としてだけでなく、琉球・沖縄と世界各地とをつなぐ具体的な課題について多角的な視点から解明していく能力。

教育課程と特色

  1. 専攻の核となる琉球・沖縄研究と比較研究分野で、特に地理的・歴史的・文化的に関係の深い分野の科目については、他研究科(特に教育学研究科)の教員とも連携して充実強化を図ります。
  2. 自己の専門領域について深く精密な研究を進めると同時に、関係する周辺分野に対する幅広い知識と関心を持ち、企画力・組織力・問題解決能力を備えた人材として社会の様々な分野で活躍できる高度専門家養成のため「総合演習」を必修科目とします。
  3. 社会人を積極的に受け入れるため、夜間のクラスを設けるなど時間割の編成を多様化します。
  4. 外国人留学生を積極的に受け入れます。特に本学と学術交流協定を締結し、授業料不徴収協定のある大学からの留学生については、この制度を積極的に活用して外国人留学生にとって魅力ある教育を行います。

専任教員

狩俣繁久 琉球方言音韻論
池田榮史 水中考古学  琉球考古学
石原昌英 言語政策論
我部政明 国際関係論
鈴木規之 アジア社会学
金 成浩 国際関係史(冷戦史)平和研究(戦争原因論)朝鮮半島をめぐる国際関係
宮平勝行 ことばと相互行為論
喜納育江 アメリカマイノリティ文学
稲村 務 文化人類学
後藤雅彦 アジア物質交流史論
新城郁夫 日本(沖縄)近現代文学
山城 新 環境文学  19世紀アメリカ文学
豊見山和行 琉球史  アジア海域史
宮内久光 島嶼の地理学  人口移動の地理学  南洋群島に関する歴史地理学
藤田陽子 環境経済学
金城 盛彦 観光経済学
在学生の声 K.I.さん(比較地域文化専攻・3年次) 
 比較地域文化専攻の魅力は、なんといっても「総合演習」をとおして、専門領域を越えた先生方や学生と自らの研究をめぐって意見交換を行い、多角的な視点に立った分析方法や自らの研究を客観的に見つめなおす力が習得できることです。また、本専攻は、学生の人数が少人数であることから先生方からきめ細かい指導を受けられることも魅力の一つです。自己のテーマをより深く、より多角的な視点で研究したいと考えている方にとって、本専攻は最適な環境です。
留学生の声 M.S.さん(比較地域文化専攻・2年次)(ポーランド出身) 
 私は、比較地域文化専攻の2年次に在籍し、主に琉球弧における民間信仰としてのシャーマニズムについて研究しております。現在、沖縄の民俗文化、アジア文化人類学、宗教人類学に関する科目を履修し、研究を推進するための必要不可欠の知識を習得しております。この研究は、琉球弧における独特な宗教的現象に関連しており、琉球大学の充実した環境で勉強することは、非常に有意義だと思っております。