国際言語文化学科

ヨーロッパ文化専攻課程

みなさん、ヨーロッパは「遠い」と感じていませんか? ヨーロッパ文化専攻は沖縄で唯一、ドイツ・フランス・スペインとスペイン語圏(南米)の言語・文学・文化について専門的に学ぶことができるところです。ヨーロッパ文化専攻で学生生活を送れば、言語・文学・文化の授業やネイティブ・スピーカーの先生の授業をはじめ、留学生との交流、ヨーロッパ(または南米)での研修などを通して、ヨーロッパがぐっと身近になるはずです。

琉球大学は50を超える外国の大学・機関と協定を結んでいます。そのうちヨーロッパに関係のある協定校は、ドイツ1校(デュッセルドルフ大学)、フランス5校(リール科学技術大学、トゥルーズ・ル・ミライユ大学、ニューカレドニア大学など)、スペイン1校(バルセロナ自治大学)となっており、交換留学制度もあります。また、協定校以外の学校の夏季・春季の短期研修や1年間の長期研修に参加して語学力を磨くヨーロッパ文化専攻生も多くいます。

専任教員

教授 ティル・ヴェーバー ドイツ語・ドイツ文化、ドイツ史と芸術史、映画と言語、ドイツ語教授法
教授 西森和広 フランス文学、ヴェルレーヌ研究、映画読解の研究
准教授 宮里厚子 フランス文学・比較文学、フランス現代小説
准教授 デルバール・フランク フランス語教育・言語学
教授 鈴木正士 スペイン文学(セルバンテス『ドン・キホーテ』の研究)
講師 野間砂理 ドイツ語学
准教授 酒井アルベルト清 スペイン語圏の社会・文化/移民研究
准教授 福地恭子 スペイン語・スペイン語圏文化

教員からのメッセージ

ティル・ヴェーバー教授
国際言語文化学科の私たちの課題は、国際的な文化や外国の人の考え方を紹介することです。授業で、また研究旅行や合宿授業で、学生には話す機会や積極的になれる機会があります。私たちが一緒に文法を勉強するとか、あるいはドイツの食事を料理するとか、どのようなことであれ、各個人が重要なのです。各人が何を考えているか、興味津々です。私たちの学生になれば、ヨーロッパの文化とことばに接することができて、4年間で、独自の、そして個性的な人格を形成することができます。ヨーロッパ文化専攻が提供する留学先は内容が充実しており、その機会を利用すれば、ヨーロッパでは自律性のある個人が重視されるのだと気付くようになるでしょう。
鈴木正士准教授
ローマ・ギリシアの古典文化、キリスト教、ゲルマン精神が絡み合って成立した「ヨーロッパ」は、その後、帝権はドイツ、教権はイタリア、学芸はフランスに中心を持つ文化圏となり、現代まで、他のすべての国々に様々な影響を与えてきました。スペインがイタリアに勝るとも劣らないカトリック大国であることを念頭に置くと、ドイツ・フランス・スペイン各言語文化コースを擁する本専攻は、「ヨーロッパ」を多角的に学べる、日本国内でも稀有な存在と言えます。21世紀の諸問題を「ヨーロッパ」を視点にひも解いてみませんか?

主要科目名

EU研究入門、ヨーロッパ文化論、ドイツ語実践研修、海外文化研修、ドイツ語会話、フランス語会話、フランスの社会、スペイン語会話、スペイン語実践研修、スペインの社会と文化

主な卒論テーマ

中世アウグスブルク市におけるパン屋の役割、借用語分析から見た現代ドイツ語の特徴―“Denglisch”を例として―、カナダ・フランス語の特徴と今後の行方、身体部位表現の日仏比較―『あたま』を読み解く―、ヒスパニックによる米国社会における言語文化への影響―テキサス州El Cenizoでのスペイン語公用語条例から考える―、ベッケルの求める永遠の愛―『緑の瞳』に見る愛と死―

主な就職先

沖縄県庁、琉球銀行、航空管制官、JTA、琉球新報、オリオンビール、講談社、ジャンボツアーズ、ポンパドウル、NRE(日本レストランエンタプライズ)、ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ、市役所