学部長メッセージ

人文・社会系の学びと研究を活かし、地域・国際社会に貢献する学部

法文学部長 浜崎 盛康

法文学部は、琉球大学が戦後アメリカ統治下で地域住民の熱い思い、支援に支えられて産声をあげた歴史、そして琉球大学の建学の精神「自由平等と寛容平和」を尊重し継承・発展させていく学部であり、この精神が「学び」に反映されています。琉球・沖縄はどのようなもち味があるのかを学びつつ、人文科学、社会科学を総合的・学際的・体系的に学べる点は法文学部の大きな魅力です。「学び」の場は昼だけではなく夜間にもあり、社会人・勤労学生にも広く門戸を開いています。さらに、学修後に大学院博士前期課程及び後期課程まで学修を深めることができる点も、法文学部の魅力として挙げることができます。

琉球大学は1950年5月22日に開学しましたが、法文学部はその時の英語学部、社会科学部、応用学芸学部を母体としています。その後、統合・分離・改組を経て、現在学生数約2000人、教員数105人の学部に発展しています。法文学部は、総合社会システム学科、人間科学科、国際言語文化学科の3学科から構成されています。各学科には専攻課程が置かれ、総合社会システム学科には法学、経済学、政治・国際関係の3専攻課程、人間科学科には人間行動、社会学、地理歴史人類学の3専攻課程、国際言語文化学科には琉球アジア文化、英語文化、ヨーロッパ文化の3専攻課程が置かれ、専攻課程でより専門的なことが学べるとともに、他専攻課程、他学科、他学部提供の授業科目も選択できるようになっています。

では、法文学部における以上の3学科が関わる学問分野は、具体的にはどのようなものでしょうか。それはこの冊子の学科・専攻課程のページで詳しい説明を見ることができますが、ここで簡単に挙げてみたいと思います。法文学部の研究分野は、法学、経済学、政治・国際関係論、哲学、教育社会学、心理学、社会学、社会福祉学、マスコミ学、地理学、歴史学、人類学、考古学、文学、言語学、琉球民俗学、英米文学、英語学、コミュニケーション学、ドイツ語、フランス語、スペイン語等々です。どうでしょうか。人文・社会系のほとんどの学問分野を網羅しています。

法文学部は、以上のような学びと研究を通して、多くの卒業生を送り出してきました。社会に出た卒業生が、政界、経済界、教育界、地方自治体等で活躍しているのは、法文学部の誇りです。地域社会に支えられてきた法文学部は、地域社会に貢献する学部でもあります。あなたも、人文・社会系の学問をしっかり学び、研究したいと思いませんか。そして、その学びと研究を活かし、地域・国際社会に貢献したいと思いませんか。法文学部は、そのような人を歓迎します。