国際言語文化学科

琉球アジア文化専攻課程


琉球アジア文化専攻には、琉球、日本、中国、朝鮮半島の各地域について、歴史・民俗(琉球史、中琉関係史、琉球民俗学)、言語(琉球語学、日本語学、中国語学)、文学(琉球文学、日本文学、中国文学、朝鮮文学)の専門領域があります。隣接地域と歴史的・地理的に複雑で密接な関係を持つ沖縄という場において、地域研究の 拠点として、歴史や文化、言語などの各分野の総合的な理解を深める教育と研究を行っています。

首里巡見

 

専任教員

准教授 大濵郁子 近現代沖縄と日本型植民地統治政策を比較研究しています。
准教授 金城ひろみ 「中国語教育」・「琉球官話」に夢中です。
教授 前城淳子 琉球列島の歌謡文学(ウタ)を研究しています。
教授 新城郁夫 沖縄・日本近現代文学。
教授 呉 世宗 朝鮮に関連する文学作品を広く研究しています。

主要科目名

琉球史概論・中琉関係史概論・琉球民俗学概論・琉球文学概論・琉球語学概論・日本語学概論・日本文学概論・中国語学概論・中国文学概論・朝鮮文学概論・歴史伝承史料調査実習・琉球民俗学野外調査・琉球文学野外調査・琉球語学野外調査・海外文化研修など

主な卒業論文のテーマ

漂着朝鮮人と琉球の文化接触―2件の朝鮮人漂着史料を中心に/法制史関係史料からみる琉球女性/沖縄における海産物とその諸相―人々と海産物の関わり/沖縄の移り変わり―観光の観点から/笹森儀助の人物像再考―『南嶋探験』を中心に「探検家」か「密偵」かを探る/引揚者の戦争と「沖縄戦」―祖父の聞き書きを通して/戦前から米軍統治期の沖縄案内書『沖縄案内』の分析―沖縄表象の変遷を考えるために/琉球王国に関する絵画・絵地図史料等について/冊封使録から見る琉球夷語の変化とその比較―『中山伝信録』を中心に/「お笑い米軍基地」から見る沖縄の米軍基地問題/沖縄市字越来における越来共有会の活動について/沖縄における龕と村落獅子・舞獅子の関連について/琉球官話課本の使われ方―『官話問答便語』の直音注を中心に/現代中国語における外来語の表記法について/現代中国語における新語の特徴―形態素“族”を中心に/方向補語研究―“上”と“起来”の働きを中心に/現代日本語における認識のモダリティ―カモシレナイを中心に/現代日本語の伝聞表現について―「という」と「って」「だって」/現代日本語における〈特性〉・〈状態〉形容詞述語文のテンポラリティ/与那国方言の動詞辞典/沖縄におけるミルク信仰の状況―首里赤田町を事例に/戦後の組踊 ―継承のあり方と展望―に向けて/不老長生術の展開―外丹法から内丹法へ/明末蘇州の笑い―馮夢龍『笑府』を中心に/『高野聖』論―『高野聖』に描かれる明治時代/福永武彦『草の花』論―多様な読みへの可能性/ユートピアの反転―夢野久作『瓶詰地獄』論/大江健三郎の初期作品―少年、女性、外国兵に関する視点から/中山可穂『感情教育』論/太宰治『走れメロス』論―法とセクシュアリティから、新たな読みを求めて/目取真俊『赤い椰子の葉』論―性的欲望と心的プロセスによる語りの自壊/目取真俊『魚群記』論―台湾人女工をめぐる政治・経済・欲望/骨をめぐる沖縄戦の記憶と証言―応答としての“痛み”/奄美脱従属論」―「記録」と「記憶」に出会いなおす/元台湾人坑夫の曽祖父の「物語」―台湾と八重山の家族の交流を通して/『風葬の教室』を現在に読み返す―80年代~現在までの「いじめ」の変容と「居場所」問題から

取得可能な資格

中学校教諭一種免許状(国語)、高等学校教諭一種免許状(国語)

主な就職先

市役所・町村役場(県内外)/教員(国語)/沖縄銀行/サンエー/沖縄ツーリスト/東江メガネ/H.I.S/JTB/エアー沖縄/スズキ自販沖縄/メガネ一番/青海民族大学(日本語教師)