総合社会システム学科

政治・国際関係専攻課程

この専攻の目標は、皆さんが政治や国際関係を幅広く、かつ深く学ぶことによって、日本の社会や国際社会をより良く理解できるようになることです。理解するためには「知識」も必要ですし、「自分で考える力」も重要です。この専攻では、「政治・国際関係」を根底から考える中で「知の基礎体力」を育てようとしています。例えば卒業論文を作成しながら鍛えられるそうした能力こそ、やがて社会に出て行く皆さんにとって真に「実用的」な知識になると考えているからです。

専任教員

教授 波平 恒男 西洋の政治思想、沖縄の政治
准教授 久保 慶明 政治過程論、公共政策学
教授 星野 英一 アジア太平洋地域の開発援助 [Web]
教授 金 成浩 国際関係史、平和研究、ロシアを含む東アジア国際関係研究 [Web]
教授 阿部 小涼 南北アメリカ地域研究
准教授 柳 至 行政活動と地方政治に関する研究
准教授 二宮 元 比較政治学、福祉国家論

教員からのメッセージ

我部 政明 教授
この専攻では、名前の通りに政治と国際関係を対象とした学問を学びます。つまり、政治学であり、国際関係論(学ともいう)です。この二つの学問を学ぶことを通じて、社会で重要とされる課題についての決断を下す過程を学び、そこで展開される意味を掬い取り、そして社会や国家や個人のとる行動を具体化できるようになります。ここでの決断とは、両立しにくい事柄を調和させるアートの極みに似ています。難しくいえば、情念や論理や正義を紡ぎ出す作業です。政治・国際関係専攻は、あなたを囲むさまざまな社会と国家とあなたとの関わりを知ることで、こうした空間で生き抜く知力と創造力を育みます。ドアは開かれています。少しだけの好奇心があれば。
波平 恒男 教授
私は西洋政治思想史を専門としていますが、同時に沖縄政治の研究も行っています。我々の専攻の学問的面白さは、与えられた条件のなかで、できるだけ望ましい社会や世界の在り方とはどのようなものかを考えていく点にあるでしょう。学生の皆さんには、グローバルな視野で確かな想像力と専門的分析力を身につけて欲しいと思っています。世界の現状や歴史にも視野を広げて、日本や沖縄のより良き未来のために、一緒に勉強してみませんか。

主要科目名

現代日本の政治、政治過程論、政策科学概論、日本政治思想史、政治社会学、日本政治外交史、比較政治学、国際政治学、国際関係史、国際社会学、国際政治経済学、西洋政治史、地方自治論、沖縄をめぐる国際関係、沖縄の政治と行政、ジェンダーと政治、アメリカンスタディーズ、東アジア国際関係史、外交政策論、国際紛争論、安全保障論、国際協力論、各地域研究(朝鮮半島、台湾、中国、東南アジア、太平洋地域、南北アメリカ、ロシア東欧、西ヨーロッパ)

卒論テーマ例

●参議院選挙沖縄選挙区から見る政府与党への投票要因、●医療事故調査制度創設の政策過程分析:従来の医療政策過程との比較から、●沖縄の県内格差:レント理論による格差構造の分析、●尖閣諸島問題をめぐる日中関係:「費用便益論」と「パワー・シフト論」の検証、●「釜ヶ先」の歴史と経験:その成立から大阪万博、そして西成特区構想まで、●日本統治時代に対する台湾人の評価:ナショナル・アイデンティティの観点から

取得可能な資格

学芸員

主な進路先・就職先(過去5年間)

沖縄県庁、沖縄県学校事務、沖縄県警、県内市役所・村役場、沖縄国税事務所、防衛省、沖縄開発金融公庫、琉球銀行、沖縄銀行、沖縄海邦銀行、ゆうちょ銀行、大同火災海上保険、日本生命、沖縄労金、沖縄JAバンク、野村證券、琉球新報社、沖縄タイムス社、琉球放送、沖縄テレビ、朝日新聞社、西日本新聞社、日本郵便、NTT西日本、沖縄富士通システム、サンエー、JTB沖縄、大学院(早稲田大、大阪大、ソウル大)など